こんにちは!MySTEPスタッフの石川です。
「定期テストは悪くないのに、通知表の評定が4のまま上がらない」——すすき野中学校の保護者さまから、毎年いただくご相談です。
この記事では、すすき野中学校の内申点(評定)がどういう仕組みで決まるのか、そしてあと何をすれば1つ上がるのかを、学校が配布している資料と、当塾が10年分以上にわたって確認してきた過去問・解答用紙のデータをもとに整理します。
読み終えるころには、「全体的にがんばる」ではなく「どの観点を、どこまで上げればいいか」が具体的に見えているはずです。
すすき野中学校の評定は「3つの観点」の合計で決まる
まず、通知表の評定(5〜1)がどうやって付いているかです。
いまの中学校は、各教科の学習状況を3つの観点から評価しています。
- 知識・技能……学んだことを理解している
- 思考・判断・表現……学んだことを使って自分で考えている、考えを説明できている
- 主体的に学習に取り組む態度……学んだことを生かして、さらに学びを深めている
この観点別の評価は、A・B・Cの3段階ではなく5段階(A○・A・B・C○・C)で付けられます。
3つの観点を点数に直して、合計する
ここからが本題です。すすき野中学校が配布している学校説明会の資料には、神奈川県教育委員会が示した総括モデルが出典つきで引用されています。観点別の評価を点数に直して合計し、その合計から評定を出すという方法です。
| 観点別評価 | 点数 | 3観点の合計 | 評定 |
|---|---|---|---|
| A○ | 5点 | 15点〜14点 | 5 |
| A | 4点 | 13点〜11点 | 4 |
| B | 3点 | 10点〜8点 | 3 |
| C○ | 2点 | 7点〜5点 | 2 |
| C | 1点 | 4点〜3点 | 1 |
この計算方法は、あざみ野中学校でも王禅寺中央中学校でも同じです。学校ごとにまったく違う独自ルールで付けられているわけではありません。
評定4と3を分けるのは、たった1点
ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。
たとえば、通知表の観点別評価が「B・A・B」だったとします。点数に直すと、こうなります。
B(3点)+ A(4点)+ B(3点)= 10点 → 評定は3
評定4になるには、11点以上が必要です。10点と11点、その差はたったの1点。
どれか1つのBをAに変えれば、3+4+4=11点で評定4になります。
つまり、評定が上がらないとき、必要なのは「全教科・全部を底上げする」ことではありません。3つのうち、どの観点があと一歩なのかを1つ特定して、そこに手を打つことです。
同じ評定3でも、8点の3と10点の3では、次に必要な労力がまったく違います。評定の数字だけを見ていると、この差に気づけません。
すすき野中学校の観点別配点を、実際に集計しました
すすき野中学校の資料には、各教科の「評価の方法と収集する評価資料」が9教科すべて掲載されています。そこには定期テストのほか、授業内の取り組み、小テスト、レポート、ノートやワークといった材料が並んでいます。
では、定期テストの中身はどうなっているのか。当塾が確認した2026年3月までの解答用紙(採点表)を、学年・教科別に集計した結果が次の表です。
| 教科 | 1年 知識:思考 |
2年 知識:思考 |
3年 知識:思考 |
|---|---|---|---|
| 国語 | 47:52 | 40:55 (残り約5%が主体的) |
41:59 |
| 社会 | 62:38 | 50:50 | 74:26 |
| 数学 | 62:38 | 56:44 | 61:39 |
| 理科 | 62:38 | ― | 50:50 |
| 英語 | 42:58 | 50:50 | 59:41 |
※ 2026年3月までに実施された定期テストの解答用紙のうち、採点表の観点別配点を確実に読み取れた回を合算し、比率に直したものです。理科2年を「―」としているのは、すすき野中学校の2年生の解答用紙が他の学年と様式が異なり、記述問題の配点だけが示されていて全体の合計が印刷されていないためです。分かっていない数字を推測で埋めることはしていません。
すすき野中学校の特徴は「英語の思考重視」と「社会の学年差」
この表から、すすき野中学校の性格が2つ読み取れます。
英語(1年)…… 知識42:思考58 → 1年生の段階から思考・判断・表現の比重が高い
社会(3年)…… 知識74:思考26 → 3年生は知識・技能で大きく決まる
英語については、すすき野中学校の定期テストがリスニングを重視した構成であることを、当塾は以前から分析記事で指摘してきました。1年生の時点で思考・判断・表現が配点の6割近くを占めているというデータは、その裏づけになります。単語を覚えるだけの勉強では、配点の半分以上に手が届きません。
一方で社会は、学年によって性格が大きく変わります。2年生は知識と思考がちょうど半々ですが、3年生になると知識・技能が4分の3を占めます。3年生の社会は、用語を正確に押さえることが得点に直結する構成だということです。
返却されたテストで、自分の数字を出してみてください
この考え方は、ご家庭でもそのまま使えます。返却された解答用紙を見て、次の計算をしてみてください。
例:数学2年(知識56点/思考44点の回)
知識でAを取るには 56点 × 80% = 45点
思考でAを取るには 44点 × 80% = 35点
この「80%でA」という基準は、あざみ野中学校の資料に明記されているもので、すすき野中学校・王禅寺中央中学校でも同じです。つまりこの地域では、その観点で8割取ればA、5割でBという基準が共通しています。
| その観点での達成率 | 評価 |
|---|---|
| 90%以上 | A○ |
| 80%以上 | A |
| 50%以上 | B |
なお、すすき野中学校の社会・国語では、定期テストの満点が100点とは限らない回もありました。ですから点数そのものではなく「その観点の満点に対して何割か」で見る必要があります。
「主体的に学習に取り組む態度」は、挙手や態度では決まらない
3つの観点のうち、いちばん誤解されているのがこれです。
「うちの子は手を挙げないから、この観点が低いのでは」というご相談をよくいただきます。しかし、これは国の資料がはっきり否定している考え方です。
文部科学省・国立教育政策研究所の資料には、この観点について、「挙手の回数や毎時間ノートを取っているかなど、性格や行動面の傾向が一時的に表出された場面を捉える評価であるような誤解」が指摘されている、と書かれています。
すすき野中学校の資料でも、この観点は次のように説明されています。「学習課題に対しての取組について、自ら前向きに取り組み、学習を調整しながら学ぼうとしているかをみていきます。個々が自己の学習課題に対して粘り強く取り組む姿勢が必要です」。
すすき野中学校の資料は、AとBの差をはっきり書いている
抽象的に聞こえるかもしれませんが、すすき野中学校が各教科で配布しているプリントを読むと、驚くほど具体的な基準が示されています。
ある教科の資料では、A・B・Cが次のように定義されていました。
A……指示されたこと以上の取組が見られる
B……指示されたことができている
C……指示された内容に達していない
そして「まずはBを目指しましょう」と続きます。Aは特別な才能がある人に付くのではなく、言われたことに自分の一手を足した人に付く。そう考えると、手が届く距離にあることが分かると思います。
別の教科では、ノートとワークについて、もっと具体的な基準が示されていました。
ノート B:授業プリントを全て埋めている
A:全て埋めたうえで、授業内容について自分で調べたことが継続的に書かれている
ワーク B:範囲の全てのページが解かれている
A:全て解いたうえで、採点されており、正しい答えが書き込まれている
この基準を示している教科では、「黒板を写すこと」は重要視していないとまで明記されていました。板書を丁寧に写すこと自体が評価されるのではなく、そこに自分で足したものが見られている、ということです。
「解いて終わり」ではB、「解いて、丸をつけて、間違いを直してある」ならA。この差は、勉強時間の長さではなくやり方の差です。
提出物は、努力ではなく手順で守れる
すすき野中学校のある教科の資料には、提出物についてこう書かれていました。
① プリントに空欄がある → 減点対象になります
② 提出期限が守れていない、クラス・番号・名前がどこにも書いていない → 採点の対象外になります
厳しく感じるかもしれませんが、裏を返せばここは努力ではなく手順で確実に守れる部分です。名前を書く、空欄を埋める、期限を守る。この3つだけで防げる失点が、実際にあります。
また別の教科では、提出物の採点ポイントとして「提出期限を守っているか」「枚数がそろっているか、全問取り組んでいるか」が挙げられ、定期的に提出する計算練習のプリントは1枚1点と明記されていました。ここまで具体的に示されているなら、対策も具体的に立てられます。
すすき野中学校の内申は、いつまでに決まるのか
最後に、いちばん実務的な話です。「いつまでに動けばいいのか」がはっきりしないと、対策は始められません。
横浜市の中学校は2学期制です。定期テストは年に4回、前期中間・前期期末・後期中間・学年末という流れで行われます。すすき野中学校のある教科の資料では、実施はおおよそ6月・9月・11月・2月で、テスト範囲の発表は実施の1週間前ごろまでと案内されていました。
| 学年 | 入試に使われる評定 |
|---|---|
| 中学2年 | 学年末(3月)の評定。最後の学年末テストまで、すべてが対象になります |
| 中学3年 | 後期中間(11月中旬)までの成績。11月末に出る後期の成績が使われます |
見落とされがちなのが、中学3年生にとって、2月の学年末テストは入試の内申には入らないということです。中3の勝負は、前期中間・前期期末・後期中間の3回で終わります。
そして神奈川県の公立高校入試では、この評定が次のように点数化されます。
(中2の9教科の評定合計)+(中3の9教科の評定合計)×2 = 135点満点
中3の評定は2倍されます。1教科の評定が1つ上がるだけで2点動く、ということです。
観点別評価を上げる手立ての多くは時間がかかるものです。ノートに自分で調べたことを継続的に書く。ワークを解いて、採点して、間違いを直す。提出物を期限までに揃える。どれも、テスト前の1週間で挽回できる種類のものではありません。だからこそ、締め切りから逆算して動く必要があります。
ご家庭でできる「作戦会議」の進め方
ここまでの内容を、実際に使える手順にまとめます。当塾でも、生徒と面談するときはこの順番で話をしています。特別な道具は要りません。通知表と、返却されたテストの解答用紙があれば、ご家庭でも同じことができます。
手順1 通知表を「評定」ではなく「観点」で見る
まず、評定の数字ではなく、その左にある3つの観点を見てください。そして点数に直して合計します。
例:数学が「A・B・B」だった場合
4+3+3 = 10点 → 評定3。11点で評定4なので、あと1点。
手順2 上げる観点を「1つだけ」決める
3つのうちどれを上げるかを決めます。ここで全部を同時にやろうとしないことが、いちばんの近道です。
多くの場合、いちばん上げやすいのは「主体的に学習に取り組む態度」です。この観点は提出物やノートといった、やり方を変えればすぐ反映される材料で評価されているからです。テストの点を10点上げるより、ワークの採点と直しを最後までやるほうが、たいてい早く届きます。
すでに主体的がAなら、次はその教科の配点が重いほうの観点を狙います。先ほどの表を使ってください。すすき野中の3年社会なら知識、1年英語なら思考が、伸びしろの大きい側です。
手順3 その観点で「何をすればAになるか」を具体化する
| 上げたい観点 | 家庭でできる具体策 |
|---|---|
| 主体的に学習に 取り組む態度 |
ワークは解くだけで終わらせず、採点して、間違いに正しい答えを書き込むまで/ノートは埋めたうえで自分で調べたことを1行足す/提出物は期限・記名・空欄なしを毎回確認 |
| 思考・判断・表現 | 記述問題を空欄で出さない。部分点を狙って書く/間違えた記述は模範解答を写すだけでなく、なぜその答えになるかを一言で書く |
| 知識・技能 | 解答用紙で知識の欄だけの得点率を出し、8割に届いていない単元を特定して、そこだけやり直す |
手順4 締め切りから逆算する
中学3年生なら11月中旬の後期中間テストまで、中学2年生なら3月の学年末までです。提出物やノートの評価は1回で変わるものではなく積み重ねで見られています。「次のテストから」ではなく「明日の授業から」始めるほうが、確実に届きます。
この4手順に、特別な教材も費用も必要ありません。通知表と解答用紙を並べて、親子で10分話すだけでできます。
自分の学校の基準は、配られた資料に書いてある
ここまで具体的な数字を挙げてきましたが、これらは当塾が独自に推測したものではありません。すべて、学校が生徒・保護者に配布している資料に書かれていることです。
国の資料にも、学習評価の方針は事前に生徒と共有し、保護者とも共通理解を図ることが重要だと明記されています。評価の基準は本来「隠されているもの」ではなく「示されているもの」なのです。
ご家庭で確認していただく場合は、次の資料を探してみてください。
- 年度はじめの学校説明会などで配布される資料(評定の出し方、9教科それぞれの評価資料が載っています)
- 各教科の最初の授業で配られるプリント(その教科で何が評価されるか、提出物の扱いが書かれています)
見出しとしては「評価について」「評価の観点」「評価の方法と収集する評価資料」といった言葉を探すと見つかります。
実際に読んでいただくと分かるのですが、評価のされ方は教科によってかなり違います。すすき野中学校の資料でも、定期テストを評価資料に含む教科と、含まない教科がありました。同じ努力をしても、教科によって効き方が変わるということです。
すすき野中学校の対策をもっと詳しく
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- あざみ野中学校の内申点 資料にカッティングポイントが明記されている学校
- 王禅寺中央中学校の内申点 満点が100点でない回が多く、割合で見る必要がある
すすき野中学校で内申点を上げるために、いま確認したいこと
最後に、要点を整理します。
- 評定は3観点の合計で決まる。A○5点・A4点・B3点・C○2点・C1点で足し、11点以上で評定4
- 「B・A・B」は10点で評定3。どれか1つのBをAにすれば11点となり、評定4に届く
- その観点で8割取ればA、5割でB。この基準は地域の3校で共通
- すすき野中学校は1年英語が思考重視(42:58)、3年社会が知識重視(74:26)。教科と学年で戦い方が変わる
- 主体的に学習に取り組む態度は、挙手や態度では決まらない。ノート・ワーク・提出物の「やり方」で決まる
- AとBの差は「指示されたことができている」か「指示されたこと以上の取組が見られる」か
- 中3は11月中旬まで、中2は3月までが勝負
評定は、決して「なんとなく」付いているものではありません。観点ごとに材料があり、点数があり、合計のルールがあります。そして、その多くは学校が資料で示してくれています。
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※ 本記事は2026年度(令和8年度)に配布された資料および、当塾が保有する過去問・解答用紙をもとに構成しています。評価の方法は年度や教科、担当の先生によって変わることがあります。最新の内容は、お子さまが受け取っている資料をご確認ください。