こんにちは!MySTEPスタッフの石川です。
河合塾2026年度第2回全統記述模試・高3英語を、実際の出題例とともに復習するための記事です。文法・長文の3題は必要な英文と解説を載せているので、問題冊子が手元になくても判断の手順を確かめられます。大問3の文法・語法を実際の設問で解き直し、大問4の廃船と生態系、大問5の二言語使用と認知症、大問6のグラフ英作文へ進みます。単語帳との照合結果も後半で紹介します。
2026年度第2回全統記述模試・英語の復習ポイント
今回の長文は、難しい語を一つずつ訳すだけでは設問に届きません。大問4では「以前から分かっていたこと」と「追加で調べる必要があったこと」、大問5では「発症を遅らせる」と「発症を防ぐ」の違いを追うことが大切です。
| 問題 | 確認する力 | 復習の入口 |
|---|---|---|
| 大問2・選択問題 | 段落の前後から空所の働きを判断する | イヌイットの怒りへの対処を説明する文のつながり |
| 大問3・文法語法 | 文の骨組み、時制、語法、関係詞を使い分ける | Aの問2・3・4・7 |
| 大問4・長文 | 対比を押さえて下線部を訳す | 問4 |
| 大問5・長文 | 比喩を周辺の事実に戻す | 問6 |
| 大問6・英作文 | 図の観察と考察を区別する | Cの運動習慣のグラフ |

第2回全統記述模試の文法・語法:4問を解き直す
大問3はAの空所補充8問とBの誤り指摘2問で計20点です。ここではAから判断の種類が異なる4問を選びます。正解の記号だけを覚えるのではなく、空所の左右にある手掛かりを言葉にしてから解き直してください。
大問3・A問2:間接疑問は空所の後ろまで見る
出題内容の要旨(MySTEP)
問題冊子6ページ。「ゴリラがどれほど知的か」を説明した文の空所補充。
空所の直後は形容詞intelligentで、その後に主語the gorillaと動詞isが続きます。「どれほど知的か」はhow + 形容詞 + 主語 + 動詞の順です。したがって選ぶのはhow。whatを選ぶなら後ろに名詞を伴う別の形が必要で、この並びには合いません。
復習のしかた:選択肢を隠し、intelligentの直前に何が必要かを声に出してから答えます。同じ型の間接疑問を自分で一文作り、形容詞の後ろを疑問文の語順にしていないか確認しましょう。
第2回全統記述模試の文法出題例:時制を選ぶ(大問3・A問3)
実際の出題から考える
原問は空所補充の4択です。ここでは原問の選択肢から、次の二つを比べます。
By the time you arrive at the theater, the movie ( ).
出典:河合塾「2026年度 第2回全統記述模試」英語・大問3・A問3(問題冊子6ページ)。
劇場に着く「未来の時点」を基準にすると、空所に入るのはどちらでしょうか。
解答・解説を開く
解答例(MySTEP):will have started
判断の根拠と復習のしかた
By the time you arriveが「あなたが着く時までに」という未来の基準点です。映画が始まるのはその時点より前なので、主節はwill have startedとします。had startedは過去の基準点を置く形で、ここでの未来の話とは合いません。時を表す従属節には現在形のarriveが使われています。
復習のしかた:文中に「基準となる時」と「それより先に終わること」の二つに印を付けてから時制を選びます。迷ったら、未来の基準点なのか過去の基準点なのかを先に決めてください。
間違えやすい考え方:had started は過去のある時点より前に終わった動作を表します。ここでは you arrive が未来の到着を指すため、過去を基準にする形は合いません。
大問3・A問4:決まった形は後ろの語までまとめて確認
出題内容の要旨(MySTEP)
問題冊子6ページ。出掛ける前に火を消すよう促す文。
Be sureの後には、これからする行動を表すto + 動詞の原形が続きます。さらに「火を消す」はput the fire outなので、空所にはto putが入ります。「確かめる」という日本語だけで選ぶと、後ろのthe fire outとのつながりを見落とします。
復習のしかた:be sure to doとput … outを別々の語句として確認し、最後に一文の中でつなげます。語法問題は空所だけでなく、目的語と後続の副詞まで読んでから答える練習が有効です。
第2回全統記述模試の文法出題例:前置詞を選ぶ(大問3・A問7)
実際の出題から考える
原問は空所補充の4択です。ここでは、前置詞を取り違えやすい二つの候補を比べます。
The football player finally signed with the club ( ) he had long dreamed of belonging.
出典:河合塾「2026年度 第2回全統記述模試」英語・大問3・A問7(問題冊子6ページ)。
「そのクラブに所属する」と元の形に戻すと、空所に入るのはどちらでしょうか。
解答・解説を開く
解答例(MySTEP):to which
判断の根拠と復習のしかた
後半を元の形に戻すと「そのクラブに所属することを夢見ていた」です。belong to a clubのtoが必要なので、先行詞the clubを受ける形はto whichです。dream ofのofは「所属すること」を導く語で、クラブと結び付く前置詞はbelong toから判断します。
復習のしかた:関係詞の部分をいったん二つの短い文へ戻し、動詞と前置詞の組を確かめます。その後、同じ名詞を関係詞に置き換えて一文に戻してください。
間違えやすい考え方:dream of の of に引っ張られず、belong がどの前置詞を必要とするかを確認します。「所属する」は belong to なので、for which ではつながりません。


第2回英語の実問題を解説:廃船の歴史的価値と生態系
第2回全統記述模試の長文出題例:but前後を読み分ける(大問4・問4)
実際の出題から考える
原問は下線部の和訳です。下線部の一文を示します。ここでいう site は、廃船が残る湾を指します。
Researchers had confirmed the site’s historical and cultural importance but needed more insight into its ecological significance.
出典:河合塾「2026年度 第2回全統記述模試」英語・大問4・問4(問題冊子9〜10ページ)。原記事:Scientific American掲載記事。引用英文は模試掲載版です。
すでに確認されていた価値と、さらに調べる必要があった価値を、それぞれ分けてみてください。
解答・解説を開く
解答例(MySTEP):歴史的・文化的な重要性は確認済みで、生態学的な重要性はさらに調査が必要。
判断の根拠と復習のしかた
下線部の主語は研究者たちです。前半では、その場所の歴史的・文化的重要性をすでに確認していたと述べ、butの後で、生態学的な重要性についてはさらに情報が必要だったと続きます。「歴史的価値がなかった」と読むと、確認済みの事実を逆にしてしまいます。
答案の確かめ方:訳文に「確認済み」と「生態学的な調査はこれから」の両方が残っているか見ます。片方を落としたら、英文の逆接を境に二つの情報を線で分けてから訳し直してください。
次の長文演習で使う方法:逆接が出たら、前後をそれぞれ一行で要約してから設問へ戻ります。今回なら「歴史的・文化的な価値は確認済み」と「生態学的な価値には追加調査が必要」を別々に書ければ、訳文の内容を落としにくくなります。
間違えやすい考え方:but を見て「歴史的な価値はなかった」と読むと、had confirmed の内容を逆にしてしまいます。前半は否定されておらず、調査の段階が二つに分かれています。

第2回英語の実問題を解説:二言語使用と認知症の文章
大問5・問6:「洪水を食い止める」の意味を前後から決める
出題内容の要旨(MySTEP)
問題冊子13~14ページ。下線部(6)が示す内容を二つ選ぶ設問。
下線部の比喩だけを見ると「認知症を防ぐ」と読みたくなるかもしれません。しかし直前は、発症自体を防ぐわけではないと明言しています。直後では、認知機能の問題が表れる時期は遅くなる一方、表れてからの低下は速いと説明します。したがって、比喩を読む鍵は「発症時期」と「発症後の進み方」を分けることです。
答案の確かめ方:選んだ二つの選択肢が、本文のどの文にそれぞれ対応するか指で示せるか確認します。比喩から連想しただけの選択肢があれば、直前の否定文まで戻ります。
次の長文演習で使う方法:比喩に線を引いたら、直前の否定と直後の説明に戻り、「防ぐのか、遅らせるのか」「表れてからはどうなるのか」を分けてメモします。選択肢の言い換えが、このメモと矛盾しないか一つずつ確かめます。

第2回全統記述模試の英作文:グラフの事実と考察を分ける
大問6・Cは、男女別・年代別の運動習慣の割合を示すグラフについて、読み取れる傾向と考察を合わせて約50語で書く問題です。例えば70歳以上は男性46.5%、女性36.5%で、20代の男性26.5%、女性14.5%より高くなっています。一方、男性は30代から40代へ上がった後、50代で下がります。「年齢が上がるほど毎回増える」とは書けません。
| 年代 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
| 20〜29歳 | 26.5% | 14.5% |
| 70歳以上 | 46.5% | 36.5% |
出典:河合塾「2026年度 第2回全統記述模試」英語・大問6・C(問題冊子18ページ)の数値の一部をMySTEPが表に整理。
この2年代を比べると、男女とも70歳以上の割合が20〜29歳より高いといえます。まずこのように、比較する対象と数値を一組にして事実を書きます。全ての年代で同じ増え方をしているかは、この抜粋だけでは判断できません。
書き直しの順序:まず比較する二組の数値を決めて事実を一文にし、次の一文で考えられる理由を「可能性」として示します。グラフにない原因を事実として断定していないか、最後に確認しましょう。
練習では、最初にグラフから読み取れる数値だけで日本語の骨組みを作り、その後で英語にします。書き終えたら「数値の比較」「考察であることを示す表現」「指定語数」の三つを確認してください。例えば年代間の差を述べるなら、比較する年代と男女を明示し、理由は断定せず可能性として扱います。

第2回全統記述模試の英語は、単語帳でどこまで対応していたか
MySTEPの独自照合では、第2回の印刷された英文・設問・選択肢などに出た英語は延べ2,074語です。中学英単語・熟語が1,580語(76.2%)、固有名詞など見れば分かる語を合わせると1,671語(80.6%)でした。それ以外の語を単語帳「英単語ターゲット1200→1400→1900」の順に調べると、この3冊で新たに確認できた語は延べ218回(10.5%)出ていました。これは語の延べ出現数であり、読解率や得点率ではありません。
大問5では専門語に注が付いています。知らない語で止まるより、設問で問われた「防止」と「遅延」の違いを示す基本語や否定表現を見落とさないことが先です。復習では、解けなかった設問の根拠文を一つ選び、知っていた単語でも文の関係を読めたかを確かめます。
教材別の9分類と数え方を見る
中学英単語・熟語と固有名詞などを先に分け、その後は単語帳を表の上から順に調べました。同じ語は最初に見つかった行にだけ数えます。例えば「ターゲット1400」の行は、中学語彙とターゲット1200にはなく、1400に載っている語です。
| 最初に見つかった分類・教材 | 延べ出現数 | 割合 |
|---|---|---|
| 固有名詞・見れば分かる語 | 91 | 4.4% |
| 中学英単語・熟語 | 1,580 | 76.2% |
| ターゲット1200 | 74 | 3.6% |
| ターゲット1400 | 100 | 4.8% |
| ターゲット1900 | 44 | 2.1% |
| 英熟語1000 | 21 | 1.0% |
| パス単準1級・旧 | 36 | 1.7% |
| パス単準1級・新 | 16 | 0.8% |
| 照合した教材の見出しにない語 | 112 | 5.4% |
同じ語が複数回出れば、その回数を数えます。対象は印刷された英文・設問・選択肢・英語注記で、リスニング音声、解答例、手書き、日本語は含みません。表の数字は、各単語帳を1冊だけ使った場合の掲載率ではありません。

2026年度第2回全統記述模試・英語の復習を次に生かす
まず文法・語法の誤答を「文の形」「時制」「語句のつながり」「前置詞」のどこで迷ったかに分け、選択肢を隠して理由から答え直します。大問4・問4の逆接は二つの内容を訳し分け、大問5・問6の比喩は周囲の事実に戻してください。大問6のグラフ英作文は数値と考察を区別して書き直します。単語は、根拠文で意味が取れなかったものから補い、知っていた語でも文の関係を取り違えていないかを確かめましょう。
関連記事:2026年度第3回全統記述模試・高3英語の文法と長文・英作文の解き直し方。第2回で確認した解法を、別の実問題でも試せます。
