こんにちは!MySTEPスタッフの石川です。
お子さんが中学2年生になると、「そろそろ高校受験を意識しないと…」と感じる保護者の方が一気に増えてきます。とくに横浜市青葉区のあざみ野・すすき野・たまプラーザエリアは、教育熱心なご家庭が多く、「神奈川の公立入試ってどういう仕組みなの?」「内申点は中何年から関係するの?」と不安に思う声をよく耳にします。
この記事では、神奈川県公立高校入試の仕組み・内申点の計算方法・合否の決まり方・面接や特色検査の最新ルールから、2026年度(令和8年度)の日程・青葉区から通える高校・模試・私立併願・受験スケジュール・塾選びまでを、ひとつの記事でまとめて整理しました。まずは制度の全体像をつかんで、お子さんの「いつ・何を頑張ればいいか」を見通せるようにしていきましょう。
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- 神奈川県公立高校入試の仕組み|共通選抜と内申点の基本(2026年度)
- 合否の決まり方|第1次選考・第2次選考とS値(2026年度)
- 面接の廃止と「主体的に学習に取り組む態度」|令和6年度入試からの変更
- 特色検査とは|実施校と自己表現検査の中身
- 2026年度(令和8年度)神奈川県公立高校入試の日程
- 青葉区から通える高校マップ|偏差値帯別の選び方(公立・私立)
- 模試の選び方|神奈川全県模試・Wもぎ・ステップオープン模試の違い
- 公立×私立 併願の組み方|単願・併願確約・オープン入試
- 中1〜中3 受験スケジュール|いつ何をするか
- 塾はいつから?集団・個別・オンラインの選び方
- あざみ野・すすき野で高校受験を後悔なく進めるために
- 横浜市青葉区の高校受験|よくある質問
神奈川県公立高校入試の仕組み|共通選抜と内申点の基本(2026年度)
神奈川県の公立高校入試は、「共通選抜」と呼ばれる方式で行われます。仕組みのいちばん大きな特徴は、次の3点です。
1つめは、全県一学区であること。かつての学区制度は撤廃されており、神奈川県内であればどこの公立高校でも受験できます。あざみ野やすすき野にお住まいでも、青葉区内の高校はもちろん、横浜市内・川崎市内・さらに遠方の人気校まで志望先に選べます。
2つめは、受験機会が原則1回・推薦入試なしであること。私立のような「推薦で先に決める」枠は公立にはなく、基本的に一発勝負です。だからこそ、当日の学力検査だけでなく、日頃の内申点づくりが大切になります。
3つめは、合否を「内申点(調査書評定)」と「学力検査500点」を組み合わせて判定すること。学力検査は国語・数学・英語・理科・社会の5教科で、各100点の合計500点満点です。

📌 ポイント
神奈川公立入試は「内申点(中2・中3の成績)」+「学力検査(当日5教科500点)」のセットで決まります。中3の当日だけでなく、中2からの積み重ねがそのまま結果につながります。
学力検査は5教科それぞれ各50分で、英語にはリスニングが含まれます。出題は原則マークシート方式で、一部に記述問題があります。日々の定期テストで安定して得点する力が、そのまま入試本番の土台になります。お子さんの中学での定期テスト対策については、あざみ野中の定期テスト対策やすすき野中の定期テスト対策のページもあわせてご覧ください。
内申点(調査書評定)の計算方法|中2×1+中3×2=135点満点
神奈川県の内申点(調査書評定)は、次のように計算されます。
中2の9教科(5段階評定・45点満点)+中3の9教科(5段階評定×2倍・90点満点)=135点満点です。中3の評定が2倍に重み付けされる点に注意してください。そして大切なのは、中1の成績は内申点の対象外だということ。神奈川では中2からの評定が入試に直結します。
また、実技4教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭)も、国数英理社の主要5教科とまったく同じ重みで計算されます。「主要教科だけ頑張ればいい」という考えは神奈川では通用しません。9教科すべてが内申点に効いてきます。
第1次選考では、この135点満点を100点に換算して使います(計算式=合計÷135×100)。さらに高校によっては、特定の教科を重視する「重点化」を行う場合があり、3教科以内で最大2倍まで特定教科の評定を重く扱うことがあります。どの教科を重点化するかは高校ごとに異なります。
| 評定のパターン | 内申点(135点満点) | 100点換算 |
|---|---|---|
| オール3 | 81 | 60.0 |
| オール4 | 108 | 80.0 |
| オール5 | 135 | 100.0 |
| 中2オール4・中3オール5 | 126 | 93.3 |
※表A:内申計算例(式=合計÷135×100)。重点化や換算の扱いは高校ごとに異なります/2026年度(令和8年度)時点・最新は神奈川県教育委員会の公式資料で要確認。
📌 ポイント
中2の評定がもう入試に入ります。お子さんが中1なら、次の学年の定期テストから本番。9教科すべて(実技も同じ重み)をバランスよく取ることが、内申点づくりの基本です。
合否の決まり方|第1次選考・第2次選考とS値(2026年度)
神奈川の共通選抜は、第1次選考(定員の90%)と第2次選考(定員の10%)の2段階で合否が決まります。
第1次選考(定員90%)では、内申点(100点換算)と学力検査(100点換算)を、高校ごとに決められた比率で組み合わせて総合点を出します。比率は「内申:学力」の合計が10になるように、それぞれ2以上の整数で各高校が設定します。たとえば次のようなイメージです。
| 内申:学力の比率 | タイプ | 例 |
|---|---|---|
| 3:7 | 学力重視 | 横浜翠嵐 |
| 4:6 | やや学力重視 | 湘南 |
| 5:5 | バランス型 | 中堅進学校 |
| 6:4 | 内申重視 | 内申重視校 |
※表B:第1次選考の比率パターン例(内申:学力)。具体的な比率は高校ごと・年度ごとに異なります/2026年度(令和8年度)時点・最新は神奈川県公式の「選考基準」で要確認。
同じ「公立高校」でも、内申を重く見る学校と当日の学力検査を重く見る学校があります。志望校がどのタイプかで、内申と当日点のどちらにより力を入れるべきかが変わってきます。

第2次選考(定員10%)は、第1次とは計算方法が変わります。ここでは内申評定135点は使いません。代わりに、学力検査の点数と、中3の「主体的に学習に取り組む態度」の観点別評価(A=3点・B=2点・C=1点を9教科分で27点満点→100点換算)を、合計が10になる比率で組み合わせます。第1次で内申が足りずに届かなかった受験生が、第2次の枠で逆転合格するケースもあり得ます。
さらに、後述する特色検査を実施する高校では、特色検査の点数に係数1〜5をかけたものが別枠で加算されます。
📌 ポイント
塾の世界でよく聞く「S値」「f値」は、合否を決める総合点を指す俗称です。神奈川県の公式用語ではa・b・cや係数iといった表現が使われます。具体的な比率や係数は学校ごと・年度ごとに異なるため、志望校の県公式PDF「選考基準」で必ず確認してください。
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面接の廃止と「主体的に学習に取り組む態度」|令和6年度入試からの変更
かつての神奈川の共通選抜には、全受験生が受ける一律(必須)の面接がありました。しかしこの面接は、令和6年度(2024年度)入試から廃止されています(2022年4月に発表)。「2023年度から廃止」と紹介されることがありますが、これは誤りで、正しくは2024年度入試からの廃止です。
必須面接がなくなった代わりに重みを増したのが、調査書に記載される「主体的に学習に取り組む態度」の観点別評価です。前述のとおり、第2次選考ではこの評価が点数として使われます。普段の授業での取り組み姿勢や、提出物・振り返りといった日常の積み重ねが、間接的に合否に関わってくるということです。
ただし、すべての高校で面接がなくなったわけではありません。クリエイティブスクールなど一部の高校では面接が継続されています。また、面接を実施したい高校は、特色検査(自己表現検査)の一形態として面接を行うことができます。志望校が面接を実施するかどうかは、学校ごとに確認が必要です。

特色検査とは|実施校と自己表現検査の中身
特色検査とは、学力検査だけでは測りにくい力をみるために、一部の高校が独自に実施する検査です。大きく分けて3つのタイプがあります。
1つめは実技検査(体育科・芸術系などの実技をみるもの)、2つめは自己表現検査、3つめは特色検査としての面接です。このうち、青葉区から通える人気の進学校で課されるのは、主に自己表現検査です。
自己表現検査は、教科横断型の思考力・判断力・表現力を問う検査です。複数の教科の知識を組み合わせて考えたり、資料を読み解いて自分の考えを記述したりする問題が出ます。標準的には検査時間60分・100点換算で実施され、通常の5教科の勉強とは別に対策が必要になります。
特色検査(自己表現検査)を実施するのは、学力向上進学重点校とそのエントリー校を合わせた18校前後です。具体的には、横浜翠嵐・湘南・柏陽・厚木・川和・横浜緑ケ丘・小田原・多摩に加え、希望ケ丘・横浜平沼・光陵・横浜国際・横須賀・鎌倉・茅ケ崎北陵・平塚江南・大和・相模原などが挙げられます。
このうち、青葉区から人気の高い川和・横浜緑ケ丘・希望ケ丘・多摩が特色検査の実施校に含まれます。これらの高校を志望する場合は、5教科の学力に加えて、早めの特色検査対策を視野に入れておくと安心です。
📌 ポイント
川和・横浜緑ケ丘・希望ケ丘・多摩などの上位進学校を志望するなら、5教科+特色検査(自己表現検査)の2本立て。実施校・校数・係数は年度ごとに改定されるため、最新情報は神奈川県公式PDF「特色検査の概要」で要確認です。

2026年度(令和8年度)神奈川県公立高校入試の日程
制度の全体像がつかめたら、次は実際のスケジュールです。神奈川県の公立高校入試(共通選抜)は、毎年2月中旬に学力検査が行われます。2026年度(令和8年度)の主な日程は次の通りです。あざみ野中・すすき野中・王禅寺中央中の3年生にとっては、出願から合格発表までの約1か月が勝負どころになります。
| 区分 | 内容 | 日程(2026年度) |
|---|---|---|
| 共通選抜 | 出願期間 | 1月23日(金)〜1月29日(木) |
| 共通選抜 | 志願変更 | 2月4日(水)〜2月6日(金) |
| 共通選抜 | 学力検査 | 2月17日(火) |
| 共通選抜 | 面接・特色検査 | 2月17日(火)〜2月19日(木) |
| 共通選抜 | 追検査 | 2月24日(火) |
| 共通選抜 | 合格発表 | 2月27日(金) |
| 二次募集 | 募集(出願) | 3月3日〜3月4日 |
| 二次募集 | 学力検査 | 3月10日 |
| 二次募集 | 合格発表 | 3月13日 |
| 定通分割 | 検査 | 3月16日 |
| 定通分割 | 合格発表 | 3月19日 |
※出典:神奈川県教育委員会/2026年度(令和8年度)時点。日程は年度更新があるため、最新の日付は必ず神奈川県教育委員会の公式発表でご確認ください。
共通選抜で合格できなかった場合や、定員に満たなかった高校がある場合には、二次募集が行われます。また、定時制・通信制を志望する場合は定通分割選抜という別日程の枠もあります。第一志望に向けて準備を進めつつ、こうした「次の手」があることも頭の片隅に入れておくと安心です。
📌 ポイント
学力検査は2月17日(火)の1日で5教科。出願はその約3週間前の1月下旬から始まります。願書の準備や志望校の最終決定は、年が明けたらすぐ動けるよう、中3の12月頃までに方向性を固めておくと余裕を持って臨めます。
青葉区から通える高校マップ|偏差値帯別の選び方(公立・私立)
横浜市青葉区のあざみ野・すすき野・たまプラーザ周辺は、田園都市線・横浜線・こどもの国線・市営地下鉄が交わる通学に恵まれたエリアです。神奈川は全県一学区で県内どこでも受験できますが、毎日通うことを考えると、まずは無理なく通える範囲から候補を広げていくのが現実的です。
大切なのは、偏差値だけで高校を決めないことです。校風・部活・通学時間・大学進学の実績・特色検査の有無など、お子さん本人が3年間を前向きに過ごせるかどうかが何より重要です。ここでは偏差値帯を一つの目安としつつ、青葉区の生徒さんから人気の高校を整理していきます。
地元の二大県立|市ケ尾高校・元石川高校
あざみ野・たまプラーザの生徒さんにとって、まず候補に挙がる「地元の二大県立」が市ケ尾高校と元石川高校です。どちらも通学しやすく、毎年多くの近隣中学の生徒が進学しています。
市ケ尾高校は田園都市線・市が尾駅から徒歩圏で、あざみ野からは電車ですぐ。偏差値の目安は63前後で、青葉区の公立では上位に位置し、部活も進学実績もバランスのとれた人気校です。国公立・難関私立大への進学者も一定数おり、「地元で上位を狙いたい」生徒の第一候補になりやすい高校です。
元石川高校はあざみ野駅・たまプラーザ駅・新百合ヶ丘駅などからバスでアクセスする立地で、偏差値の目安は57前後。中堅帯の県立として、明るい校風と面倒見の良さで支持されています。市ケ尾とあわせて、「電車・バスで無理なく通える第一候補」として軸に据えると、志望校選びの全体像が描きやすくなります。
上位を狙うなら|川和高校(特色検査校)
青葉区エリアで最難関クラスにあたる公立が川和高校です。横浜線・市が尾駅などからのアクセスで、偏差値の目安は68〜70。学力向上進学重点校として特色検査(自己表現検査)を実施しており、国数英理社の5教科に加えて、教科横断型の思考力・判断力・表現力を問う検査への対策が必要になります。
川和を本気で狙う場合は、定期テストで高い内申を積み上げつつ、中3の早い段階から特色検査の記述・論述に慣れておくことが鍵になります。同じ特色検査校では横浜緑ケ丘・希望ケ丘・多摩なども青葉区から人気があり、上位を目指すなら早めの情報収集と対策スタートをおすすめします。

中堅〜基礎帯の県立|松陽・港北・荏田・霧が丘・新栄ほか
上位校だけでなく、幅広い学力帯に選択肢があるのが青葉区周辺の魅力です。中堅帯では松陽高校(偏差値目安61)や港北高校(同60)が人気で、落ち着いた環境で着実に学力を伸ばしたい生徒に向いています。
基礎帯では、田園都市線・江田駅が最寄りの荏田高校(同53)が地元から通いやすく定番の候補。さらに霧が丘高校(同50)、新栄高校(同47)なども、自分のペースで高校生活を送りたい生徒の選択肢になります。
「今の内申では上位は難しい」と感じても、中2・中3の定期テストで内申を一つひとつ積み上げれば、狙える高校の幅は確実に広がります。まずはあざみ野中の定期テスト対策やすすき野中の定期テスト対策で、内申の土台づくりから始めましょう。
私立の併願校|桐蔭学園・桐光学園・山手学院・森村学園・中大横浜ほか
公立を第一志望にする場合でも、私立を1校「併願校」として押さえておくのが神奈川では一般的です。青葉区周辺は田園都市線・横浜線沿いに有力私立が集まっており、レベル別に多彩な選択肢があります。
大きく分けると、次のようなグループになります。
最難関グループ:山手学院(偏差値目安70・横浜線沿い)、桐光学園(同68・男女別学)。難関大学進学を見据えた生徒に人気です。
上位グループ:桐蔭学園(プログレス68/アドバンス65)、中央大学附属横浜(同65・センター北)、日本大学(同66)。附属校は大学進学の道筋が描きやすいのが魅力です。
中堅グループ:横浜隼人(同57〜64)、森村学園(同55〜56・つくし野駅徒歩5分)。
基礎グループ:横浜創英(同48〜57)など。
私立は学校ごとに校風や教育方針が大きく異なります。説明会や文化祭に足を運び、お子さんに合う雰囲気かどうかを実際に見て選ぶことをおすすめします。
| 偏差値帯(目安) | 公立(県立) | 私立 | 主なアクセス |
|---|---|---|---|
| 最難関 68〜 |
川和(68-70・特色検査) | 山手学院(70)/桐光学園(68・男女別学) | 市が尾駅バス/横浜線ほか |
| 上位 63〜67 |
市ケ尾(63)/松陽(61) | 桐蔭プログレス(68)/アドバンス(65)/中大横浜(65)/日本大学(66) | 田園都市線・市が尾/センター北ほか |
| 中堅 55〜62 |
元石川(57)/港北(60) | 横浜隼人(57-64)/森村学園(55-56) | あざみ野・たまプラからバス/つくし野徒歩5分 |
| 基礎 44〜54 |
荏田(53)/霧が丘(50)/新栄(47) | 横浜創英(48-57) | 田園都市線・江田ほか |
※出典:みんなの高校情報/jyuke-labo・2026年度の偏差値目安(サイトにより数値に差があるためレンジ・目安として参照)。内申のボーダーは目安です。私立の併願基準(内申条件)は各校2026年度の募集要項で必ずご確認ください。
📌 ポイント
偏差値帯はあくまで「現在地と目標の距離をはかる目安」です。あざみ野中・すすき野中・王禅寺中央中の生徒さんは、まず通いやすい市ケ尾・元石川を軸に据えつつ、特色検査が必要な川和などの上位校、内申に応じた私立併願校をセットで考えると、志望校選びの全体像がぐっとクリアになります。
模試の選び方|神奈川全県模試・Wもぎ・ステップオープン模試の違い
志望校の候補が見えてきたら、今の学力が県内でどのくらいの位置にいるのかを知ることが大切です。その物差しになるのが公開模試です。神奈川県で中学生がよく受ける模試には、大きく分けて「神奈川全県模試」「Wもぎ」「ステップオープン模試」の3つがあります。まずはそれぞれの違いを見てみましょう。
| 模試名 | 運営 | 母集団の目安 | 神奈川入試対応 | 個人申込 | 受験形態 | 料金目安 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 神奈川全県模試 | 伸学工房 | 県内中3 約31,500人(最大) | ◎ 入試そっくり・特色検査模試あり | 可 | 会場・自宅Web | 5,280円目安 |
| Wもぎ | 吉野創育/新教育研究協会 | 首都圏 約18万人 | ◯ S1値判定・特色検査もぎあり | 可 | 会場中心 | 4,400〜5,700円目安 |
| ステップオープン模試 | STEP | 第1回でも県内 約8,000人 | ◯ 公立5科対応 | 可(要確認) | 会場 | 各社公式で要確認 |
※出典:各模試運営会社の公開情報/2026年度時点・受験料・日程・申込方法の最新は各社公式で要確認。
公開模試と「業者テスト」は別物
ここで注意したいのが、塾で受ける業者テストと公開模試の違いです。育伸社や吉野創育が出している学力診断テスト(シリウス連動のものなど)は、塾の中で生徒の到達度を測るためのもので、原則として個人では申し込めません。母集団も塾内に限られるため、県全体での立ち位置を知るのには向いていません。志望校判定を本気で見たいときは、母集団の大きい公開模試を受けるのが基本です。
📌 ポイント:母集団が違うと偏差値も変わる
同じ実力でも、母集団のレベルや人数が違えば出てくる偏差値は変わります。たとえば最大母集団の神奈川全県模試と、首都圏全体のWもぎでは、同じ高校でも判定の出方が異なることがあります。違う模試の偏差値を直接くらべないこと、できれば1つの模試を継続して受けて自分の伸びを追うことが大切です。

いつ・何回受ければいい?
受け始める時期の目安は中2の冬〜中3です。前半(中3の春〜夏)は弱点を見つけるために、後半(秋〜冬)は志望校判定と本番のシミュレーションのために使うと、模試が「ただ受けて終わり」になりません。あざみ野・すすき野エリアから受ける場合、神奈川全県模試は自宅でのWeb受験も選べるので、会場が遠い・部活で時間が取りにくいというご家庭でも取り入れやすくなっています。ただし本番の緊張感に慣れる意味では、年に数回は会場受験も経験しておくと安心です。
公立×私立 併願の組み方|単願・併願確約・オープン入試
神奈川の高校受験では、公立を第一志望にしつつ私立を「押さえ」として併願するのが一般的な組み方です。その私立の受け方には、大きく3つの形式があります。
| 形式 | 特徴 | 向いている子 |
|---|---|---|
| 単願(専願) | その私立を第一志望にして受ける。合格したら必ず入学する前提 | 行きたい私立が決まっている子 |
| 併願確約 | 事前相談で内申基準をクリアすると実質的に合格を確約。公立がダメでも進学先が確保できる | 公立第一志望で安全に押さえたい子 |
| オープン入試 | 内申を問わず当日の学力検査の点数で勝負する | 内申が低い・不登校などで内申基準が届きにくい子 |
※出典:各私立高校の募集要項/2026年度時点・内申基準や相談会の有無は学校・年度で異なるため各校公式で要確認。
標準は「公立第一志望+私立併願確約」
もっとも多いのが、公立を第一志望にして、私立を1校併願確約で押さえるパターンです。事前相談で内申基準をクリアしておけば、もし公立が不本意な結果でも進学先が確保できるので、安心して公立本番に臨めます。多くの受験生がこの形で私立を1校確保しますが、ご家庭の方針によっては私立を押さえない選択もあるため「全員が必ず」というわけではありません。
一方で、内申点が思うように伸びなかった子や、欠席が多く内申が届きにくい子にとっては、オープン入試が大きな選択肢になります。内申を問わず当日点で勝負できるため、模試で実力が出ている子なら逆転のチャンスがあります。内申に不安がある場合は、早めに当日点で戦える私立を調べておくと、選択肢に余裕が生まれます。

中1〜中3 受験スケジュール|いつ何をするか
神奈川の高校受験は、中2と中3の内申+中3の学力検査で決まります。つまり「内申の土台づくり」と「学力検査の得点力アップ」を、学年に応じて並行して進めるのがポイントです。学年別にやることを整理してみましょう。
中1〜中2|定期テストで内申の土台をつくる
内申点は中2と中3が対象になります(中1は調査書評定の対象外)。だからといって中1がのんびりでよいわけではなく、中1のうちに定期テストで安定して得点する習慣をつけておくことが、中2以降の内申に直結します。とくに新課程では新しい単元が入ってきています。たとえば数学の箱ひげ図・四分位数は中2に、英語は習う語彙が1,200語から1,800語へと大きく増えました。こうした新単元は出てきたその場で固めるのが鉄則です。
内申の土台は、毎回の定期テスト対策の積み重ねでつくられます。通っている中学校ごとに出題の傾向は違うので、対策ページも参考にしてみてください。あざみ野中の定期テスト対策、すすき野中の定期テスト対策、王禅寺中央中の定期テスト対策では、それぞれの学校の傾向に合わせた勉強のポイントをまとめています。
中3 春〜夏|総復習と弱点の可視化
中3の春から夏は、1・2年の総復習を夏前までに一通り終えることが目標です。範囲が広いので、夏休みに入ってからゼロから始めると間に合いません。あわせて神奈川全県模試などの公開模試を受け、どの単元が弱いのかを数字で「見える化」しておくと、夏の勉強の優先順位がはっきりします。
中3 秋〜冬|過去問と志望校対策
秋以降は過去問演習に入ります。学力検査は5教科各100点・各50分、英語にはリスニングがあり、原則マークシート方式(一部記述)です。形式に慣れておくと当日あわてません。川和・横浜緑ケ丘・希望ケ丘・多摩など特色検査を実施する高校を志望する場合は、教科横断型の自己表現検査の対策を早めに始めておくことが大切です(実施校・内容は令和8年度=2026年度も含め県公式PDFで要確認)。
📌 ポイント:内申は一夜づけでは上がらない
学力検査の点数は直前の追い込みでも伸ばせますが、内申点は中2・中3の積み重ねで決まります。「定期テスト対策=受験対策のスタート」と考え、中1中2のうちから毎回のテストを大切にしておくことが、結果として中3の選択肢を広げます。

塾はいつから?集団・個別・オンラインの選び方
「塾はいつから通わせればいいですか」という質問はとても多いものです。中立的なデータで見ると、本格的に塾を始める時期は中2の3学期〜中3の春が主流です。理想を言えば中3の夏前までにスタートできると、総復習に余裕をもって取り組めます。もちろん中3の秋からでも、やり方次第で十分に巻き返しは可能です。
学習スタイルにもそれぞれ向き不向きがあります。下の表を参考に、お子さんの性格や生活リズムに合った形を選んでみてください。
| スタイル | 向いている子 | 気をつけたい点 |
|---|---|---|
| 集団指導 | 競争で伸びる子・基礎が安定している子 | 分からない所を質問しづらいことがある |
| 個別指導 | 自分のペースで進めたい子・苦手をつぶしたい子 | 自分から進める姿勢がないと受け身になりやすい |
| オンライン | 通塾時間を省きたい子・自宅で集中できる子 | 学習管理を自分で続けられるかがカギ |
※一般的な傾向をまとめたものです。塾ごとに方針や面倒見の度合いは異なります。
当塾でも、生徒一人ひとりが「自分で勉強を進められる状態」になることを大切にしています。模試の結果から弱点を一緒に整理したり、定期テスト前に学校別の傾向に合わせて演習を組んだりといった取り組みは、ご家庭でも工夫次第で実践できます。伸びる子に共通する勉強習慣や、実際に点数を伸ばした成績アップの事例もまとめていますので、塾選びの参考にしてみてください。
あざみ野・すすき野で高校受験を後悔なく進めるために
ここまで、神奈川県の公立高校入試(共通選抜)のしくみ、内申点の計算方法、学力検査、特色検査、模試、私立併願までを横浜市青葉区の視点でまとめてきました。最後に、ご家庭や自学自習で今日から活かせるポイントを整理しておきます。
まず押さえておきたいのは、内申点は中2と中3で決まる(中1は対象外)という事実です。つまり中2の最初の定期テストから、すでに高校受験は始まっています。あざみ野中・すすき野中・王禅寺中央中のどの学校に通っていても、日々の定期テストで安定して点を取ることが、そのまま内申の土台になります。新課程で中2に降りてきた数学の箱ひげ図・四分位数や、語彙が大きく増えた英語など、新単元はその場でしっかり固めておくと後がラクです。
次に、中3の春から夏前までに1・2年の総復習を終えること。ここで全県模試やWもぎを受けて弱点を「見える化」しておくと、秋からの過去問演習がぐっと効率的になります。川和・横浜緑ケ丘・希望ケ丘・多摩など特色検査が必要な高校を目指すなら、思考力・記述型の対策を早めに始めるのが安心です。
内申点の上げ方や志望校対策を個別に相談したい方は、あざみ野・すすき野の高校受験対策コース(公立中学生)もご覧ください。
📌 家庭で今日からできること
① 中2の定期テストを「内申の本番」と考えて、提出物と授業態度(主体的に学習に取り組む態度)も意識する。② 中3の夏までに1・2年の復習を一周する。③ 模試は時期で目的を変える(前半=弱点発見/後半=志望校判定)。④ 私立は公立第一志望でも1校は併願確約で押さえておく家庭が多い。
定期テストで安定して点が取れる子には、共通する勉強習慣があります。当塾でも、伸びる子の勉強習慣を参考に、家庭学習の質を上げることを大切にしています。実際にどんなふうに成績が変わっていくのかは、成績アップの事例でも紹介していますので、勉強の進め方の参考にしてみてください。あざみ野中・すすき野中の定期テスト対策については、あざみ野中の定期テスト対策やすすき野中の定期テスト対策のページも合わせてどうぞ。
神奈川の高校受験は、内申と当日点の両輪で決まります。学校ごとに比率も特色検査も日程も変わるため、最終的な数字は必ず神奈川県教育委員会や各高校の公式情報で確認しながら、ご家庭のペースで一歩ずつ進めていきましょう。
横浜市青葉区の高校受験|よくある質問
Q. 神奈川の高校受験で内申点はいつから関係しますか?
A. 調査書の評定(内申点)は中2と中3が対象で、中1は対象外です。中2の9教科5段階(45点)+中3の9教科5段階×2(90点)の135点満点で計算され、実技4教科も主要5教科と同じ重みで評価されます。中1は内申の対象ではありませんが、定期テストで得点する習慣づくりが中2以降の内申に直結します。
Q. 内申オール4は何点になりますか?
A. 神奈川県の調査書の評定(内申点)は、中2の9教科5段階(45点)と、中3の9教科5段階を2倍した点(90点)を足した135点満点です。9教科すべてがオール4なら、中2が36点、中3が72点で合計108点になります。第1次選考ではこれを100点に換算するため、オール4は約80.0点(108÷135×100)という計算です。実技4教科も主要5教科と同じ重みで扱われ、中1の成績は内申には含まれません。
Q. 中1の成績は高校受験に関係ありますか?
A. 神奈川県の公立高校入試では、内申点の対象は中2と中3のみで、中1の評定は調査書の点数には含まれません。ただし、中1で学んだ内容は中2・中3の土台になり、学力検査(5教科500点満点)では中1範囲も出題されます。中1の成績そのものは加点されませんが、学習の積み残しは後の内申と当日点の両方に響くため、軽視はできません。
Q. 神奈川の公立高校入試で面接は廃止されたのですか?
A. 全受験生に一律で課されていた共通選抜の面接は、令和6年度(2024年度)入試から廃止されました(2022年4月に発表)。ただし、クリエイティブスクールなど一部の学校では面接が継続されており、また特色検査の一形態(自己表現検査としての面接)を実施する高校もあります。志望校で面接があるかどうかは、令和8年度(2026年度)の県公式情報で必ず確認してください。
Q. 特色検査はどの高校で必要ですか?
A. 特色検査(自己表現検査)は、学力向上進学重点校とそのエントリー校を中心に18校前後で実施されています。横浜翠嵐・湘南・柏陽・厚木・川和・横浜緑ケ丘・小田原・多摩などが該当し、青葉区から人気の川和・横浜緑ケ丘・希望ケ丘・多摩も実施校です。自己表現検査は教科横断型の思考力・判断力・表現力を問うもので、検査60分・100点換算が標準です。実施校や校数は年度ごとに改定されるため、令和8年度(2026年度)は県公式PDF「特色検査の概要」で要確認です。
Q. 内申が低くても公立高校は受けられますか?
A. 受けられます。神奈川の共通選抜は内申点だけで合否が決まるわけではなく、第1次選考は内申と学力検査の合計で判定されます。さらに定員の10%を占める第2次選考では内申の評定135点を使わず、学力検査と中3の「主体的に学習に取り組む態度」の観点別評価で算出するため、内申が低めでも当日の学力検査で逆転できる可能性があります。学力検査の比率が高い高校(例:横浜翠嵐は内申:学力が3:7)を選ぶ戦略もあります。具体的な比率は学校・年度ごとに異なるので、県公式の「選考基準」で確認しましょう。
Q. 神奈川全県模試とWもぎはどちらを受ければいいですか?
A. 神奈川の公立志望なら、県内最大母集団で入試そっくり問題のある神奈川全県模試(運営は伸学工房/約31,500人)が基本の物差しになり、地元高校を志望する青葉区の受験生に向いています。Wもぎ(運営は吉野創育/首都圏約18万人)は母集団が広く、都内私立も視野に入れる場合に有効です。特色検査校を志望するなら、どちらも特色検査向けの模試を用意しています。母集団が違うと同じ高校でも偏差値が変わるため、模試間で偏差値を直接くらべないのがコツです(料金・日程は2026年度時点、各社公式で要確認)。
Q. 私立の併願確約とオープン入試の違いは何ですか?
A. 併願確約は、事前相談で内申などの基準をクリアしていれば実質的に合格が約束される形式で、公立第一志望の受験生が「滑り止め」として1校押さえるのに使われます。一方オープン入試は内申を問わず、当日の試験の点数だけで合否が決まる形式です。内申が低めの子や不登校などで内申が振るわない子にとっては、当日点で勝負できるオープン入試が選択肢になります。公立第一志望+私立併願確約という組み合わせが標準的なパターンです。
Q. 塾はいつから通わせるのがよいですか?(中3からでも間に合いますか?)
A. 中立的なデータでは、中2の3学期〜中3の春に始める家庭が主流です。理想は中3の夏前ですが、中3の秋からでも弱点を絞って効率的に学習すれば志望校に届くケースはあります。ただし内申点は中2から積み上がるため、できるだけ早い時期に定期テスト対策を始めておくほど有利です。集団・個別・オンラインにはそれぞれ向き不向きがあるので、お子さんの性格や生活リズムに合わせて選ぶとよいでしょう。

