こんにちは!MySTEPスタッフの石川です。
「評定平均が低いから、うちの子は推薦は無理」——大学受験の総合型選抜・学校推薦型選抜を考えるとき、こう感じて最初からあきらめてしまうご家庭は少なくありません。けれど、評定が高くなくても合格を目指せる道はあります。今回は、推薦・総合型における評定平均の本当の位置づけを、当塾の指導視点で整理します。
※評定平均の出願条件は大学・学部・方式によって異なります。条件が設けられている方式も多いため、必ず志望大学の募集要項をご確認ください。本記事は「評定だけであきらめる必要はない」という考え方をお伝えするものです。
そもそも評定平均とは?仕組みと計算の基本
評定平均(評定平均値)とは、高校での各教科の5段階評定を平均した数値です。多くの推薦・総合型では、高校1年から出願時までの全科目の成績をもとに算出されます。一部の得意科目だけでなく、全科目が対象になる点がポイントです。
近年は、この成績の付け方そのものが変わってきています。2022年度から高校で本格的に導入された「観点別評価」では、各教科を「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」という3つの観点でそれぞれA・B・Cと評価し、それを総括して5段階の評定をつけます。つまり、テストの点数だけでなく、提出物や授業への取り組みも評定に反映される仕組みになっているのです。
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評定が高くなくても合格チャンスはある
学校推薦型選抜の中でも、指定校制や内部推薦は評定平均の基準が設けられていることが多いです。一方で、総合型選抜や公募制では、評定の出願条件が緩やかだったり、設けられていなかったりする方式もあります。つまり、内部推薦の基準に届かなくても、別の入り方でチャンスが残されているのです。
実際に、評定がそれほど高くなくても、志望理由書や面接の完成度で難関大学の総合型選抜に合格する受験生もいます。評定の数字だけで進路を狭める必要はありません。
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方式別・評定の関わり方早見
同じ大学受験でも、入試方式によって評定の重みはまったく違います。自分が狙う方式で評定がどう関わるのかを知っておくと、戦略が立てやすくなります。
| 入試方式 | 評定の関わり方 |
|---|---|
| 一般選抜 | 原則として合否判定には使われず、学力試験の結果が中心。 |
| 学校推薦型(指定校制) | 評定基準が設けられることが多く、校内選考でも重視される。 |
| 学校推薦型(公募制) | 評定の出願条件がある場合が多い(基準は大学による)。 |
| 総合型選抜 | 評定条件が緩やか、または設けられない方式もある。 |
条件・基準は大学や年度によって変わるため、必ず最新の募集要項で確認してください。それでも全体像をつかんでおけば、「評定が足りないから全部だめ」ではなく「評定をあまり問わない方式で勝負する」といった発想が持てます。

評定平均は「高校によって意味が違う」
同じ評定4.0でも、その重みは高校によって変わります。一般に、偏差値の高い高校ほど高い評定を取りにくく、中堅校とは評定の付き方が異なります。大学側もこの事情を理解していて、出身高校の状況を踏まえて評定を見ています。
だからこそ、評定の数字を他校の生徒と単純に比べて落ち込む必要はありません。大切なのは、自分の置かれた環境の中でどれだけ努力してきたか、そしてそれを志望理由とどう結びつけられるかです。
新しい評価制度で評定の見られ方も変化している
新学習指導要領のもとで、高校の成績は「知識・技能」「思考・判断・表現」「学びに向かう力(主体的に学習に取り組む態度)」といった観点別評価へと変わりました。これにより評定の付け方に幅が生まれ、大学側も「評定平均だけでは生徒を測りきれない」と考える傾向が強まっています。評定はあくまで判断材料のひとつ、という位置づけになってきているのです。
逆に言えば、テストの点数が振るわなくても、提出物や授業への主体的な取り組みで「主体的に学習に取り組む態度」の評価を上げ、評定を底上げできる余地があるということでもあります。

評定を今から底上げする定期テスト戦略
「もう手遅れ」と思う前に、今からできることを整理しましょう。評定は残りの定期テストと日々の取り組みで、まだ動かせます。次のチェックリストを意識してみてください。
- 提出物は期限内に、丁寧に出す(「主体的に学習に取り組む態度」の評価に直結)
- 授業中の発言・小テスト・振り返りシートを大切にする
- 苦手科目を捨てない(評定平均は全科目が対象)
- 定期テストごとに科目別の目標点を決め、振り返る
- 提出物のやり直し・追加課題のチャンスは必ず活かす
ケース:テストは平凡でも、取り組みで評定を上げた生徒
定期テストの点数は平均的だった生徒。提出物を期限内に丁寧に仕上げ、授業の振り返りや小テストを地道に積み重ねた結果、観点別評価の「主体的に学習に取り組む態度」が上がり、評定平均を底上げできました。点数だけが評定を決めるわけではない、という好例です。

評定が伸び悩んでいても、今からできること
評定に自信がなくても、できることはたくさんあります。志望理由書を磨く、探究や活動の経験を掘り下げる、出願方式を見極める——。評定以外の要素で勝負できる入り方を選び、そこで強みを作っていけばよいのです。もちろん、これからの定期テストで評定を少しでも上げていく努力も、選択肢を広げる助けになります。
評定に自信がなくても、定期テストへの取り組みを続けながら、志望理由書や出願方式の選択で勝負の場を広げることはできます。「評定が足りないから」とあきらめる前に、自分が取れる道を一つひとつ整理してみてください。応援しています。

📘 あわせて読みたい
志望理由書の書き方や活動実績の活かし方、大学受験全体の仕組みもまとめています。評定以外の要素を強くしたい方はあわせてご覧ください。
評定平均が低くても総合型・推薦型選抜をあきらめないために
評定平均は推薦・総合型選抜における一つの要素にすぎません。出願条件を満たしていれば、志望理由書・活動実績・面接といった「評定以外の要素」で十分に勝負できる方式もあります。まずは志望大学の募集要項で条件を確認し、自分がどの方式に対応できるかを整理することが最初の一歩です。
また、現時点で評定が伸び悩んでいる場合でも、定期テストの対策を計画的に積み重ねれば高校在学中に評定を上げることは可能です。「今の評定=最終的な評定」ではありません。残りの学期をどう使うかという視点で、日々の学習計画を見直してみてください。
この記事が、皆さんの学習の参考になれば嬉しいです。
評定平均と推薦・総合型選抜に関するよくある質問
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