講師紹介・明治大学 文学部 森嶋先生
【出身大学・学部】明治大学 文学部
【学生時代の部活】 新体操部
【趣味】 趣味を探すこと
【将来の夢】社会福祉関係のお仕事
【座右の銘】成るように成る、一日一善
【受験生へメッセージ】
~大学受験生へ~
私は勉強が大嫌いで、高校1年生の時の偏差値は37でした。
そんな私が、なぜ勉強をするようになったのかというと、勉強は楽しいことだと気づけたからです。
「え?勉強ってダルくない?」と最初は思っていました。
確かに始めは、覚えることもたくさんあり、大変です。
しかし面白いことに、勉強が進むにつれ、覚えたことがパズルみたいに色々な所でつながっていきます。
「あ!この問題、教科書のあのページに載っていた!」
「あれを使えば解けるぞ…」
といった感覚を、勉強を通してぜひ楽しんでください。
アドバイスとしては、やみくもにあれこれ手を出すのではなく、目の前にあることをすることです。
例えば私も、「学校の復習と試験勉強だけは完璧にする!」と徹底していました。勉強はある種のゲームです。
一緒に頑張りましょう!
失敗談として、私は過去問演習の量が圧倒的に足りず、とても後悔しています。大まかな計画は立てたのですが、結局本格的に過去問を解き始めたのはセンター試験が終わってからです。
過去問の計画はきちんと立てて実行するべきです。
基礎と同じくらい過去問も大切です。
同じ年度の過去問を時間をおいてから解きなおす、英語なら音読というように、とにかく慣れましょう!
【勉強法について】
英語
まず何をしたらいいか分からない人は、「単語と文法」から始めてみて下さい。
大学入試は長文が大部分を占めています。
長文は単語と文法を知らなければ読むことができません。
ということは、単語と文法だけである程度長文は読めてしまいます。
単語と文法は殆どが暗記分野です。
きちんとこれらを学習すれば、成績は面白いほど直ぐに伸びます。
その為にも日々の授業の復習、宿題、小テスト勉強、単語テストを侮ってはいけません。
単語と文法は英語の基礎中の基礎です。
とても大切です。
(以下、私の体験談です。参考までに。)
高2の春の時点で英語の成績が底辺だった私は「このままではどこも受からない」と思い、変なプライドを捨て問題集を1冊購入し、中学1~3年の英文法の総復習を行いました。
いきなり高校の範囲に入るよりも中学の範囲の復習をしたのは今でも凄く良かったと思っています。
というのも、①中学英語が出来て初めて高校英語が出来る②中学英語を復習することで自信がつくからです。
中学英文法を完璧にし、次に高校英文法と英単語帳を一通り学習しました。
すると休み明け模試での英語の成績は少し伸びました。
しかし長文を読んだ経験がなかったので、最初は高校入試レベルの初見長文から読み始め、その後も多くの長文を読みました。
すると、いつの間にか当初の成績から驚くほど上がっていました(元が低かったのもありますが、数字に表れるのは気持ちが良いものです)高3では、単語と文法をひたすら反復し機械的に定着させ、また長文のレベルを次第に上げていきました。
世界史
「社会科は暗記科目じゃない!」と言われますが確かにそうで、論理的に学習してほしいです。
しかし基礎単語の暗記ができていなければ元も子もありませんので、やはりコツコツ暗記しかないです。
暗記系科目のコツ
①自分専用テキストを作る
まずは軸(メイン)にするテキストを1冊決め、自分専用テキストにします。(学校プリント、教科書、参考書など)。
そしてその1冊をボロボロにしましょう。
ボロボロというのは、世界で一つだけの自分専用テキストにすることです。
具体的には、先生の言う小ネタや、語呂合わせ、「模試に出た!」「この単語ニガテ」など、コメントを単語の近くに書くことです。
とにかく何でも書き込むことです。
ただの単語にコメントがあるだけで印象が残り、グンと覚えやすくなります。(特にイラストを描くと本当に記憶しやすいです。後は思わずクスッとするような語呂合わせは絶対に忘れません)
②テキストを見ずに説明してみる
単語の暗記は誰しもがつらいので工夫が必要です。
暗記しようとしてテキストの文字をただ読んでいるだけでは寝てしまいます。
切りのいいところまで読んだら、一度テキストを閉じ、同じように自分で(できれば声に出して)説明してみて下さい。
友人に説明するのも良いです。
自分で説明することで、頭で理解し、流れも掴め、記憶にも残りやすいので最強の勉強法です。
その一瞬でしか説明できなくても構いません。
再び同じページを読んで再び説明をする、その繰り返しが重要です。
倫理
実は、センター倫理の問題の約3~4割は「知識」ではなく「読解」です。「本文の記述に合致するものを選べ」「以下の文章の説明として正しいものを選べ」など、その場で文章を読んで答える問題が4割近くもあるのは驚くべきことです。
私はセンター試験約45日前から勉強を始めました。
意外と間に合います。とにかく45日間継続的にテキストを読みました。
センター倫理は何となく分かっていれば消去法で大抵の問題は解けます。
先述のように、自分でテキストを見ずに説明し、イラストを描けば本当に短期間で覚えられます。
【学校紹介】明治大学
入試
どの科目も何においても、約8~9割が基礎問題やその組み合せで構成されています。
これは実際に私が解いて感じたのと、もう1つ、明治大学の入試担当の方が直々に教えてくださいました。
基礎さえ完璧にすれば合格します。本当です。
キャンパス
文系学生の多くが1,2年次、和泉キャンパスに所属します。
和泉キャンパスは賑やかなところです。1日に3回は赤や青の頭髪の学生とすれ違います。キャンパス内に「明大マート」というコンビニがあり、品揃えも良くとても便利ですが、お昼の時間帯は異常に混みます。
また図書館1階にはおしゃれなカフェがあり、キャンパスの周りにも多くの飲食店がありますので開拓するのも楽しいです。3,4年次には御茶ノ水キャンパスに移動します。
リバティータワーもあり、オフィスに似た佇まいなので大人になった気分になれます。周辺には古本屋とカレー屋が多いのが特徴です。
いずれも最寄り駅から程よく近く、キャンパスは綺麗です。※理工学部と農学部は生田キャンパス、国際日本学部と総合数理学部は中野キャンパスです。
カリキュラム
学部によって異なります。
文学部では1年次からゼミナールが必修なのが最大の特徴です。
1年から少人数制のゼミナールに所属することで主体的に学べ、様々な意見が聞けるので、2年次以降幅広い知識を持ってスムーズに自分の専門分野を学ぶことができます。
もう1つ、情報コミュニケーション学部というものがあります。
通称「情コミ」です。迷ったらこの学部に行ってください。
どんな分野でも学べます。
その上、1年次の体育が必修ではない(大抵どの学部も1年次の体育は必修です)ので運動が嫌いな人はここが良いかもしれません。
また、「他学部履修制度」というものがあり、文学部の場合、4年間で約20単位、違う学部の受けたい授業をとることができます。
その他
学生数が多いので埋もれてしまうという考えもありますが、学生が多いほど自分とは違う様々な人々に巡り合うことができます。
色々な人々の内面に触れることで、自身もまた成長できます。
一般的に、MARCHは青学・立教と明治・中央・法政に分類することができ、前者はミッション系です。
校風もそれぞれで大体似ていますので、併願を考えている場合は、参考までに。
明治大学についてもっと知りたい方は来てください!
【最後に塾から一言】
「変なプライドを捨て、必要があれば中学レベルに戻る」
「単語と文法を機械的に反復させる」
「情報の一元化」
「学んだことを自分で説明してみる」
の4つです!
どこにでもあるような普通の勉強法です。
ですが、「気づける人」「できる人」はなかなかいません。
変なプライドを持ち、自己満足でしかない非効率な勉強をしてしまっている受験生は要注意です!
成長は「自己満足」ではなく「自己否定」からはじまります。
正確に言えばポジティブで客観的な「自己否定」からはじまります。
※ネガティブ、主観的な自己否定は絶対にしてはいけません。時間の無駄です。
伸び悩み、受験も迫ってくると、「この講座を受ければ上がる」「この参考書を解けば上がる」「あの予備校・塾に入れば上がる」などという自分にとって「楽」な誘い文句を好むようになります。「自分を変える必要がない」というのは「楽」だからです。
「なぜ学力が上がっていないのかを考えない」のは「楽」だからです。
「上がらない原因が自分にあるという事実から目を背けること=自己否定をしないこと」は「楽」だからです。
そして、大人たちからの営業に見事にハマっていきます。
特にプライドが高いお客さん(生徒・保護者)には「あなたは悪くない。悪いのは・・・だ」というような切り口で話を展開します。
傷つかないように希望を持たせ、入会、購入してもらうためです。
その結果、思考停止の状態で「依存」⇒「入会・購入」⇒「放置」⇒「切り捨て」という最悪の状況に陥ってしまうことも現実に起こりえます。
まずは自分を変えましょう!
ポジティブで客観的な「自己否定」です!
勉強法はもちろん、精神面、環境面、全て変えていかなければいけません!
結果の出ていない現状に価値など無いからです。(あくまでも受験合格においては)
「気づけるか、気づけないか」
「実行できるか、できないか」
とても大きな違いです。
何度も言って申し訳ないのですが、塾や予備校は自分の為に利用しましょう!利用されることのないように!
応援しています!