こんにちは!MySTEPスタッフの石川です。
「うちの高校には〇〇大学の指定校があるらしい」——高校選びや大学受験の計画で、こうした話を耳にすることがあると思います。でも、その枠は来年もあるのでしょうか?
今回は、あざみ野・すすき野エリアから通う生徒も多い元石川高校を例に、複数年分の指定校リストを照合して見えてきた「指定校推薦の枠は毎年変わるのか」という疑問への答えを紹介します。
学校の公式リスト自身が「昨年度の一覧(参考)」という位置づけ
まず、いちばん確かな証拠から。元石川高校が公式サイトで公開している指定校の一覧は、「昨年度 学校推薦型選抜 指定校一覧(参考)」というタイトルです。つまり掲載されているのは前年度の実績で、今年度の枠はあくまで「参考」扱い。学校の進路資料にも「※本年度については未定です」という注記が入っています。
指定校の枠は、毎年、大学から高校に通知されて初めて確定するもの。「去年あった枠が今年もある」という保証は、制度上どこにもないのです。これは元石川高校に限らず、どの高校でも同じです。
複数年分のリストを照合して見えたこと
当塾では、元石川高校の2022年度・2023年度の一覧と、公式サイトの最新の一覧(約80大学)を照合しました。分かったことは2つあります。
① 太いパイプは安定して続く
麻布大学(獣医学部を含む)、桜美林大学、大妻女子大学、神奈川大学、神奈川工科大学、鎌倉女子大学、関東学院大学などは、いずれの年も一覧に確認できました。特に神奈川大学は、法・経済・経営・外国語・理・工・建築など10前後の学部にわたる枠が両年度とも並んでおり、地域の主要進学先としての太いつながりを感じます。
② 学部・学科の構成は年度で入れ替わる
一方で、同じ大学でも一覧に載る学部・学科の顔ぶれは年度によって変化していました。「大学単位ではあるけれど、行きたい学部の枠があるかは年度次第」というのが実態です。
「指定校があるから」を計画の軸にしない
この事実は、2つの場面で大事になります。
高校選びの場面:「あの高校は〇〇大学の指定校があるから」という理由だけで志望校を決めるのはおすすめしません。入学した年、卒業する年に同じ枠がある保証はないからです。指定校の充実度は「学校全体の進路サポートの厚さ」を測る目安くらいに考えるのがちょうどよいと思います。
大学受験の計画の場面:指定校推薦は「評定を取り続けた人が使える選択肢のひとつ」であって、計画の本線にするものではありません。当塾の卒業生にも、指定校から一般受験に切り替えて第一志望に合格した先輩がいます(成績アップ・合格実例の記事で紹介しています)。一般受験の学力を積み上げながら、指定校のチャンスが来たら使う。この順番が受験を強くします。
評定づくりは裏切らない
「枠が変わるなら、評定を頑張っても無駄になるのでは」と思った方、逆です。枠は変わっても、積み上げた評定はどの入試でも武器になります。狙っていた指定校の枠が消えても、公募制推薦・総合型選抜・別の大学の指定校と、評定が高い人ほど選択肢は残ります。評定の作り方は評定平均の上げ方の記事にまとめています。
当塾でも元石川高校の生徒の面談では、こうした年度ごとの変化を前提に「指定校をあてにしすぎない計画」を一緒に立てるようにしています。
元石川高校の指定校推薦と賢く付き合うために
- 指定校の枠は毎年確定制。学校資料にも「本年度については未定」と明記されている
- 複数年分の照合では、麻布大学・神奈川大学などの太いパイプは安定。ただし学部構成は年度で変わる
- 高校選びも受験計画も「指定校ありき」にしない。一般受験の学力と評定の両輪で
- 評定づくりは枠が変わっても無駄にならない。高1の定期テストから積み上げる
最新の指定校情報は必ず学校でご確認ください。元石川高校で学ぶ皆さんの進路計画の参考になれば嬉しいです。