こんにちは!MySTEPスタッフの石川です。
「子どもの進路について、どこまで口を出していいのか分からない」「意見を言うと反発されてしまう」――高校生の保護者からこうした声をよく聞きます。子どもの将来を思えばこそ心配になるのは当然のことです。でも、関わり方を少し間違えると、せっかくの親心が逆効果になることもあります。
この記事では、進路に関して保護者が「やってはいけない関わり方」と「望ましい対話のコツ」を整理します。高校生のお子さん自身が読んでも参考になるよう、できるだけフラットな視点で書きました。
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保護者がやりがちな「5つのNG行動」
① 親の理想・世間体を押しつける
「医療系に行ってほしい」「名の通った企業に就職してほしい」という期待は、保護者自身の経験や価値観から来るものです。しかし、それを子どもの進路選択に重ねると、本人の意欲や適性とズレが生じやすくなります。進路は「親が納得できるかどうか」ではなく、「本人が納得して歩めるかどうか」が出発点です。
② きょうだいや友人と比較する
「お兄ちゃんはちゃんと決めていたのに」「同じクラスの当塾ちゃんはもう志望校を決めたらしい」といった言葉は、比べられた本人を傷つけます。進路を考えるペースや方法は人それぞれです。比較は子どもの自己肯定感を下げ、本音を話しにくくさせる原因になります。
③ 「そんなの無理」と選択肢を先に潰す
子どもが話してくれた夢や希望に対して、いきなり「現実的じゃない」と返してしまうケースがあります。まだ情報が少ない段階で可能性を否定されると、子どもはそれ以降、進路の話を打ち明けなくなります。「無理かもしれない」と思っても、まず最後まで聞く姿勢が大切です。
④ 最終決定まで親が主導する
学校選び・学部選び・出願校の絞り込みまで親が決めてしまうと、子どもは「自分で選んだ」という感覚を持てません。これが後になって「やっぱり違った」「親が決めたから」という気持ちにつながりやすいのは、進路指導の場でよく見られることです。
⑤ 成績や模試の結果で人格を否定する声かけ
「こんな点数じゃどこにも行けない」「何でこれができないの」という言葉は、子どもの行動(成績)ではなく、存在そのものを否定するように受け取られます。結果に対する不満を伝えたいときでも、言い方ひとつで子どもとの関係は大きく変わります。
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では、どう関わればいいのか――望ましい対話のコツ
「情報提供役」に徹する
保護者の役割として最も有効なのは、「情報を集めて共有すること」です。オープンキャンパスの日程を調べる、奨学金制度の概要を調べておく、進路に関する資料を手元に置いておく――こうした「情報提供役」に回ることで、子どもは自分で考える材料を持てるようになります。意見を押しつけるのではなく、「こういう情報があったよ」と渡すだけで十分です。
本人の話を最後まで聞く(傾聴)
子どもが進路について話し始めたとき、途中で「でも……」と返してしまっていませんか? まず最後まで聞くこと、それだけで子どもは「親に話してよかった」と感じます。話を聞き終えてから「それについてどう思う?」と問い返すと、子ども自身がさらに深く考えるきっかけになります。
「I(私)メッセージ」で心配を伝える
反対意見や心配があるとき、頭ごなしに否定するのではなく、「なぜそう思ったの?」とまず背景を聞いてみましょう。そのうえで心配を伝えるときは、「あなたには無理だ」(You=相手を主語にした言い方)ではなく、「私はこういう点が心配なんだ」(I=自分を主語にした言い方)で伝えると、子どもが受け取りやすくなります。
最終決定は本人に委ねる
選択肢を一緒に広げる作業は保護者にも担えますが、最後に「どこにするか」を決めるのは本人です。自分で決めた、という経験そのものが、入学後・社会に出てからの「自分で動く力」の土台になります。逆に言えば、親が決めすぎた進路は、うまくいかなかったときに「親のせいにできる逃げ道」を与えてしまいます。
第三者を上手に活用する
親子だけで話すと感情的になりやすい場面では、学校の進路担当の先生や塾のスタッフを間に入れることも有効です。当塾でも、面談の場でお子さんの希望や現状を聞きながら、保護者の方へ情報をお伝えする機会を設けています。「第三者から聞いた話」として親子で共有できると、会話がスムーズになることが多いようです。
もし「やりたいことが見つからない」というお子さんへの向き合い方に悩んでいる場合は、こちらの記事も参考にしてみてください。→ やりたいことがない子への向き合い方
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【予習フレーム】進路を「自分で決めた」経験が、その後の人生を変える
ここは少し先の話として読んでください。大学生になると、授業の履修選択・ゼミ選び・就活の方向性など、「自分で決める」場面が急に増えます。そのとき、高校時代に進路を自分で考えて選んだ経験があるかどうかが、行動力の差として出やすいと言われています。
一方、親に決められた進路で入学すると、「本当にここでよかったのか」というモヤモヤを引きずりやすく、大学での学びへの主体性が育ちにくい傾向があります。これは特定の誰かの話ではなく、進路指導の現場でよく言われることです。
だからこそ、高校生の今のうちに「自分はどう生きたいか」を少しずつ考えておくことが、大学入学後の充実につながります。完璧な答えでなくていい。「今の自分はこう思う」を積み重ねていくことが大事です。
入試制度や受験情報の全体像を整理したい方は、こちらも合わせてご覧ください。→ 受験情報
あざみ野・すすき野の高校生と保護者が「よい距離感」をつかむために
進路に関する保護者の関わり方をまとめると、次のような姿勢がポイントになります。
・子どもの話を最後まで聞く
・情報提供役に回り、決定は本人に委ねる
・心配は「I(私)メッセージ」で伝える
・比較・否定・人格攻撃はしない
・行き詰まったら第三者を交える
進路は、本人が「自分のこと」として考えられる環境があってはじめて深まります。保護者の方が一歩引いて「伴走者」に徹することが、結果的に子どもの力を引き出す近道です。
当塾でも、高校生の面談では本人の言葉をなるべく引き出すことを意識しています。「子どもがどう考えているか分からない」と感じたときには、ぜひ第三者の目を借りることを検討してみてください。










