講師紹介【中央大学文学部】後藤先生
今回は講師紹介として中央大学文学部の後藤先生を紹介します!
後藤先生には受験生へのメッセージと、勉強法、出身大学についての紹介文を書いてもらいました!参考にしてみて下さい!
【出身大学・学部】中央大学文学部
【学生時代の部活】大学:野球サークル
【趣味】野球、猫と遊ぶ
【将来の夢】スポーツジャーナリスト
【座右の銘】今を一生懸命生きる
【受験生へメッセージ】
~大学受験生へ~
大学受験をするみなさんへ。
皆さんには志望校を目指す理由はそれぞれあると思います。
「将来の夢に近づくため」「少しでも上のレベルの大学に行きたいから」そんな思いを一番大切にしてください。
僕が大学受験を経験して、最も大切だと感じたのが「志望校への思いの強さ」だからです。
僕が高校生活を送ったのは、関東ではなく地方の私立高校でした。特に目標もなく、何となく学校生活を送っていましたが、この頃から将来の夢を持つようになりました。
それはスポーツジャーナリストになることです。
「どうやったらこの職に就けるんだろう」と思い、当時買ったばかりのスマホで調べていると、スポーツ報道に関わることができるアルバイト情報を見つけました。「このバイトがしたい!」と思ったのですが、東京でしかバイトの募集が行われていませんでした。このバイトをすることが目標となり、僕は東京の大学を志望するようになりました。
その中でも、地元にある大学よりも高い偏差値の大学を目標としました。
そして、高校2年の秋くらいから本格的に勉強を始めました。自分の苦手だった英語に最も力を入れました。
単語・熟語を暗記、長文問題の演習と、とにかく量をこなすことを意識しました。しかし、残念ながら志望校には受かりませんでした。
原因は明確でした。
志望校の問題形式に慣れていなかったことです。
志望校の過去問を解き始めたのが、受験日の1か月ほど前からだったため、十分に対応することができませんでした。
ただ、僕はあきらめることができず、1年浪人することを決めました。
浪人中は同じ失敗を繰り返さないように2つのことを大切にしました。
1つ目が、効率よく勉強することです。
1度で解けた問題や覚えた用語・英単語には、テキストに直接×を書き込んで、復習するときにまた解きなおしたり、覚えなおしたりすることが無いようにしました。できる問題をやっても時間の無駄だからです。
一方、1度で解けなかった問題はチェックをつけて1週間後、半月後、1か月後と期間を空けながら3回は解きなおすようにしました。
そして、大切にしたことの2つ目が、夏休み中には志望校の最新過去問を解いておくことです。
志望校が決まっていない受験生は、決まった段階で問題を解いてみるといいと思います。こうすることで、はやいうちから現在の自分の実力を把握でき、何を対策したら良いか明確になります。
僕は周りから、「過去問は直前まで残しておいた方が良い」、「夏休みまでは徹底的に基礎力をつけろ」とよく言われました。
もちろん基礎力も大切ですが志望校の最新問題を解くことで、演習テキストや基礎問題集で過去問と同じ形式の問題が出た時に意識して解くことができます。
「この問題、過去問に出てた!」と思って問題を解くだけで、理解度も大きく変わってくると思います。
最新の過去問を1年分解くだけなら、時間もかからないですし、それ以外の過去問は受験日直前まで取っておけるので、是非この勉強方法はお勧めしたいです。
あとは、過去問で解けなかった教科・分野・類似問題を徹底的に勉強することです。
夏休み中に自分の課題が把握できても、その解決のために行動しなければ意味がありません。苦手教科に向き合うのは辛いことですが、歯を食いしばって取り組んでほしいです。この対策のおかげもあって、僕は志望校に合格することができました。
大学2年の時には、かねてからの目標だったアルバイトを始めることができました。ここまで、受験勉強の工夫を書いてきましたが、こうした対策を練って地道に努力できた一番の要因は「やりたいことがある」という目標があったことだと思います。
気持ちが強ければ行動できるし、行動できればチャンスが増えます。
だからこそ皆さんがそれぞれ持つ志望校への思いや、目標を大切にしてください。長く大変な道のりですが、全力で皆さんを応援します。
【勉強法について】
英語の勉強法
単語は毎日、通学時間中に100語見ることを心がけました。もちろん、時間内にすべて覚えることはできませが、見るだけで断片的には記憶できます。1つの意味だけでも、アルファベット1文字だけでも、単語を見ないことには覚えられません。膨大な数の英単語に対応するためには、細かく暗記する以外に、とにかく見ることも大事だと思います。長文問題では、文構造が正確に把握できるように1文ずつ文構造を確認しました。主語や述語を正確に把握できれば、文全体の内容が理解できます。
現代文の勉強法
語彙力をつけるようにしました。現代文で出る日本語は、僕たちが普段使うような日本語以上に難しい意味の言葉がたくさん出てきます。なので、もはや別言語という感覚で、市販の現代文頻出単語集を購入して言葉の意味を理解するようにしました。すると、難しい文の意味が理解でき、文章の構造の把握にも役立ちました。時には、文末に注がついているようなカタカナ語などの意味も覚えました。
世界史の勉強法
人物や出来事を単体で覚える事は避けました。特に出来事に関しては、資料集の地図を使って場所や動きとセットで覚えました。複数のことを関連付けて覚える方が記憶に残りますし、学習する出来事の大半が大きな動きを伴うものなので、地図上での動きや場所の確認は必ず行いました。ある程度知識がついたら、暗記した単語だけを見て自分で説明できるようにしました。例えば、ノートに「オリエント」と単語だけ書いて、論述試験に解答するイメージで、簡潔に説明できるよう練習しました。
【学校紹介】中央大学
中央大学について
のどかな雰囲気です。郊外にあるため緑も多いですし、新宿や渋谷に比べれば都会感はないですが近場でほとんどの用事を済ませることができるので、立地ほど不便な感じもないです。入学式でのサークルや部活の勧誘、秋の学校祭など学生がメインになって行う行事は都心の大学と比較してもかなり盛り上がります。サークルや部活動は、あちこちで活動する場所があるので活発に行われますし、学校祭では毎年、お笑い芸人の生ライブなど有名人も多数参加しています。僕も、軟式野球サークルとプロ野球観戦サークルに所属していました。長期休暇中は留学に行く学生も多く、僕の友人も一年間アメリカに留学したり、別の友人は3か月間の短期留学にいったりしていました。
中央大学のカリキュラム
資格関連に力を入れている印象があります。最も有名な法学部では、弁護士など専門職の資格取得に向けた勉強、経済・商学部では簿記検定などの資格取得、文学部では僕も取得する予定の教員免許の取得に向けた勉強ができます(多くの資格については、どの学部でも取得することはできます)。
中央大学の入試傾向と対策
全体的にオーソドックスな印象がありました。国語は漢字や言葉の意味、文章理解とまんべんなく出題されますし、解答形式も記号と記述がありました。英語でも単語、文法問題、長文読解と出題されました。長文の分量は多くもなく少なくもない印象で、穴埋めや指示語内容説明、選択肢式の内容合致問題など、他校でも出題されがちな問題が多いです。世界史は、早慶クラスで出るような見たこともない人物名や出来事を書かせる問題は、あまり無いです。こちらも、出題形式・内容ともまんべんなく対策することが大切かと思います。他校と比べて特徴が無い印象なのでアドバイスしにくいのですが、どの分野も対策しないといけないので余裕をもって勉強すると良いと思います。