講師紹介・一橋大学 法学部 影井先生
【出身地】神奈川県
【出身大学・学部】一橋大学 法学部
【学生時代の部活】卓球部、料理サークル
【趣味】クラシックバレエ
【将来の夢】働きながら趣味も充実させること
【座右の銘】寝る子は育つ
影井先生は私立の中高一貫校に通いながら受験勉強をしていた先生です。
私立のカリキュラムの活かし方、自分の苦手科目との向き合い方など参考になる話をたくさんしてくれる頼もしい先生です。生徒からも「優しく丁寧に教えてくれて分かりやすい」と人気です。影井先生には受験生へのメッセージと、勉強法、出身大学についての紹介文を書いてもらいました!参考にしてみて下さい!
【受験生へメッセージ】
~大学受験生へ~
大学受験で大切なのは、やはり「基礎」だと思います。
入試が近づくにつれ不安になる気持ちはわかりますが、基礎を押さえていなければいつまでたっても応用問題を解くことはできません。
焦る気持ちを抑えて着実に基礎力の定着を図りましょう。
基礎さえあれば、ある程度様々な大学の入試問題に対応できるようになります。
特に国公立大学受験者は併願の私立大学の入試対策に多くの時間を割く余裕はないと思うので、基礎力がとても大切になります。
また勉強を効率的に進めるにあたり、勉強面以外にも大切なことは多くあります。
例えば、睡眠時間を充分にとることです。私は受験生時代日中の睡魔にとても悩まされた時期がありましたが、夜更かしはしない、眠くなったらその都度15分程度の仮眠をとる、など心掛けた結果勉強の効率も上がりました。
このように生活面でも工夫できることはたくさんあると思うので、ぜひ目を向けてみてください。
【勉強法について】
英語
単語は通学時間等の隙間時間を活用すると効率的に覚えられると思います。
私はこれと決めた単語帳を受験までとにかく繰り返し読むことで定着を図りました。
長文読解対策としては、私は高3の春から1日1問は長文問題を解くことを習慣化していました。
長文に苦手意識のある人や解くスピードが遅い人は早いうちから多くの問題に触れて慣れておくとよいと思います。
センター試験対策を始めたのは12月に入ってからです。対策と言っても過去問を5年分解く程度です。
一橋大学の過去問を解き始めたのは1月のセンター試験後です。
遅すぎると感じるかもしれませんが、それまでに単語や文法等の基礎力は身につけていたので、問題の傾向を把握したり時間配分の感覚を身につけたりする分には問題なかったと思います。
ただ英語が特に苦手という人はもう少し早めに過去問で対策を始めた方が良いかもしれません。
数学
私は数学があまり得意ではなかったので、高3の秋頃まではひたすら青チャートの基本例題を解いていました。
11月頃から徐々に難易度の高い問題を解き始め、英語と同様センター試験後からようやく一橋大学の過去問を解き始めました。
青チャートの基本例題を解いている時期は「こんなに基本的なことばかりやっていて間に合うのだろうか」ととても不安でしたが、
今思えばあの頃基礎をしっかり身につけたおかげで後々難しい問題にも対応できる力がついたのだと思います。
周りがどんなに過去問などを解き始めたとしても、焦らず身の丈に合った学習を進めましょう。
周りのペースに流される必要はありません。
現代文
現代文は私が最も苦手だった科目です。特に私は問題を解くスピードがとても遅く、センター試験方式の模試で時間内に見直しまでできたことはほぼありませんでした。
そこでとにかくスピード感を身につける必要があると考え、高3の9月頃から市販の問題集をたくさん解き始めました。
私のように現代文(特にセンター試験)が苦手な人は、ある程度数をこなして慣れることが大事なのではないかと思います。
12月に入ってからはセンター試験の過去問や予想問題を10回分くらい解きました。
古典・漢文
古典や漢文はある程度暗記しなければならない事項があるので、早めに覚え始めると良いと思います。
私の場合周りがまだあまり覚えていない早い時期(高2と高3の間の春休みくらい)に古語を覚え始めただけで模試の偏差値が急上昇して自信がついたのでおすすめです。
英単語などと同様隙間時間を活用すると効率的です。あとはやはり問題に慣れることが大事なのではないかと思います。
私はセンター試験の過去問や私立大学の過去問を10月頃から解き始めました。
世界史
私は教科書を軸に勉強しました。
資料集や学校のプリントなど色々なところに情報が分散していたら勉強しにくいと思い、教科書に必要な情報を自分で付け足すなど工夫していました。
ただ、周りには用語集をぼろぼろになるまで使い込む人などもいて皆それぞれのやり方で勉強を進めていたので、志望校に合わせて各々がやりやすい勉強方法を確立できればそれで良いと思います。
世界史は勉強した分だけストレートに得点に反映されやすい科目だと思うので、通学時間などを利用して頑張って暗記してください。
また、世界史はセンター試験ではほぼまんべんなく出題されますが、二次試験や私立大学は出題範囲に偏りがあることも多いです。一橋大学もそうでした。
過去問で自分の志望校の出題傾向をつかみ、それ相応の勉強をする必要があります。
地理
1冊気に入った参考書を購入しそれを読み込むという形で勉強を進めました。
私はセンター試験でしか地理を使っていないので勉強に費やす時間はあまり多く設けられませんでしたが、その分ただの丸暗記ではなく理解しながら暗記するよう心掛けました。
地理は世界史と内容面でつながっていることも多いと感じたので、両方選択している人は相互に理解を深めながら勉強すると覚えやすいかもしれません。
11月頃からセンター試験の過去問を解き始めました。
【学校紹介】一橋大学
カリキュラム
商、経済、法、社会の4学部からなる社会科学の総合大学です。
商学部は3年次から商学科と経営学科に、法学部は3年次から法学コースと国際関係コースに分かれます。
いずれの学部も学部教育科目の他に全学共通教育科目の履修が必須で、私も法律科目の他心理学や古武術など様々な科目を履修してきました。
また学部間の垣根が低いのも特徴で、他学部の授業を履修する学生もたくさんいます。
3年次になると全員がゼミに所属することになるのも一橋大学の特徴の1つです。
ゼミは概ね1学年5~12人程度の少人数制で、学生主体の議論形式で進められるゼミが多いようです。4年次には卒論を執筆することになります。
キャンパス・雰囲気
1年から4年まで全学部の学生が同じ国立(くにたち)にあるキャンパスに通います。キャンパスは他大学と比べこぢんまりした印象ですが、緑が豊かでとても美しいキャンパスです。
歴史ある建物も多く、中でも兼松講堂は重要文化財に指定されています。都心からやや離れているのが欠点かもしれませんが、国立にもおしゃれなカフェや雑貨屋さんは意外と多いので、自分のお気に入りのスポットができると思います。
また国立駅から大学までの大学通りは春の桜並木を始め春夏秋冬それぞれ趣があってきれいなので、一橋大学に少しでも興味があればぜひ一度訪れてみてください。
学生の雰囲気は、一般に地味なイメージがあるようですが、実際には様々な人がいます。
私が入学した時は思っていたよりもおしゃれな学生が多いなという印象を受けました。ただ総じてまじめで落ち着いた学生が多いのは確かかもしれません。
一橋大学 入試の特徴
英語
いわゆる難問、奇問は出題されず、時間に追われるタイプの試験でもありません。
ただ自由英作文含め記述量は多いので、慣れておく必要があります。
またリスニングも選択式ではなく記述式なので、確実に聞き取る力が問われます。
センター試験のリスニング対策のみでは不十分かもしれないので、過去問などで耳を慣らす訓練をしておくと良いと思います。
数学
文系にしてはかなり難易度の高い問題が出題されます。
整数や確率などの頻出分野は特に確実に理解し、過去問などで数をこなす必要があります。
ただ、どんなに難しい問題でも基本の積み重ねで構成されているものなので、少しでもあやふやな部分があれば基本に戻って考えてみてください。
国語
特徴的なのは、古典で古文の他近代文語文や現古融合文という種類の文章が出題されることです。
また例年大問3では200字以内の要約も出題され、過不足なく要素を押さえた文章にまとめる力が求められます。
世界史
歴史的事柄の意義や影響を考察させる記述問題が多いため、ただの丸暗記では不十分です。
特に頻出分野に関しては出来事同士のつながりを意識してしっかり理解する必要があります。
【最後に塾から一言】
影井先生のメッセージからも分かるように、受験生にとって
「いかに自分自身で勉強法の問題点に気づけるか」
「問題を解消するために対策・工夫ができるか」
ということが重要です。
問題点に気づくためには
言われたことをこなすだけの「受動的学習」ではなく、
自ら考え行動する
「能動的学習」をしなければなりません。
「言われたことをこなす」だけでは勝てません。
当然ですが、能動的学習といっても、
「やりたいことをやる」は受験勉強ではありません。
「やるべきことをやる」が受験勉強です。
そして「何がやるべきことなのか」は、
客観的に判断できなければなりません。
その判断を間違えれば、結局「やりたいことをやる」勉強と同じです。
もちろん、「やるべきこと」を明確にした後は
「いつまでに・どのように勉強するべきか」ということも考え、
勉強がスタートしてからも、常に
「今の自分の勉強法で間違えてしまっているところはどこか」
を分析していかなければなりません。
大変ですが、これが受験勉強です!
楽な方に逃げず戦いましょう!








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